陰陽の配列
私たちの住んでいるこの天地自然には陰と陽とがあります。
これは誰にでもすぐ判ることですから、私がここで改めて説明するまでもないことだと思いますが念のために
述べておきましょう。
数には偶数と奇数があります。二で割り切れる数を偶数といい、割り切れない数を奇数といいますが、
この割り切れる2・4・6・8・10などを陰と呼び、割り切れない1・3・5・7・9・などを陽と呼ぶのです。すなわち
奇数が陽・偶数が陰なのです。
私たちの日常生活にも、この陰と陽とがあります。昼は陽−夜は陰・男は陽−女は陰・このように天と地・
夏と冬・春と秋・水と火・悲しみと喜び・戦争と平和・雌雄・牝牡・木と金・白と黒など。このようにして調べて
みると、みんな反対の物質や性質や場所や季節や感情などがあります。
生物がみんな男性ばかりだったり、女性ばかりだったら生物は繁殖することはできません。私たちは昼間に
働き、夜は休息します。もし夜ばかりだったり、昼間ばかりだったとしたらどうでしょう。働くばかりで休息する
ことがなかったら、私たちの健康はどうなるでしょう。電気にもプラス・マイナスがあります。これが男女雌雄
の別であり陰陽なのです。「名は体をあらわす」といわれるくらいですから当然のこととして陰陽をもっている
べきです。
この陰と陽の組み合わせを「陰陽の配列」というのです。
こらには不良の形と良好の形とがあって、この配列の如何によってだけでも統計的に私たちの運命を左右
していることが証明されています。幸か不幸か?繁栄か滅亡か?
ではどんな形が良くて、どんな形が悪いのか、これから書き記してゆこうと思います。
配列不良の形
私たち日本人は姓名は、姓二字・名二字がもっとも多いのでこの基本的な形に例をとってみましょう。
(A) (離別の配列)
○ ○ ● ●
田 村 明 治=田は5画、村は7画、明は8画、治も8画ですから田村明治は陽陽陰陰となります。
この陽を○印、陰を●印としますと配列は○○●●となります。
● ● ○ ○
月 岡 宏 子=4画、8画、7画、3画ですから配列は●●○○となります。
○○●●や●●○○の配列の運勢は次のことを示しているのです。
※親子縁うすく、早くより生別、死別、他郷を流転すること多く、運勢はしだいに下り坂となり晩年は凶。
住所や職業も変 わりやすく相続人との縁もうすく、事故、怪我に注意すること。
(B) (大挟みの配列)
○ ● ● ○
昭 和 吉 男=9画、8画、6画、7画
このような運勢を示している配列ですから良好とはいえません。
この不良の形は一般的で多いようです。
● ○ ○ ●
天 川 星 江=4画、3画、9画、6画
○●●○や●○○●の配列の運勢は次のことを示しています。
※幼少時から中年までは普通、年令と共に次第に不運となり晩年は大凶。事故、怪我に注意すること。
(C)(新規まき直しの配列)
○ ● ● ●
大 中 少 二=3画、4画、4画、2画
● ○ ○ ○
中 川 三 男=4画、3画、3画、7画
○●●●や●○○○は次の運勢を示します。
※親子縁薄く、早くより生別、死別し、また夫婦縁もうすく、二回以上なり、別家をすれば中年までは
ある程度順調なるも晩年は凶。受刑のおそれもあり、事故、怪我多く注意のこと。
(D) (離別の配列)
○ ● ○ ○
田 家 半 三 = 5画・10画・5画・3画
● ○ ● ●
吉 川 は い
= 6画・3画・4画・2画
○●○○や●○●●の配列の運勢は次のようになりなります。
※片親との縁うすく、また自己の相続人との縁もうすし、運勢大凶にて夫婦縁も薄く変わりやすし。
中年以後に刑罰を受けるおそれあり、事故、怪我、わざわいにも注意すること。
この配列も案外多いのですから恐ろしいです
(E)(片寄りの配列)
○ ○
○ ○
弘 村 三 男 = 5画・7画・3画・7画
● ● ● ●
井 戸 ニ 夫
= 4画・4画・2画・4画
○○○○や●●●●の配列の運勢は次のことを示しています。
※運勢、健康などすべて片寄り、親子縁うすく、また自己の相続人との縁もうすく、晩年は大凶にして
資産・名声・地位 あるものは再起不能となる。事故、怪我、非業死多し。
特に事故死亡者や重傷者の姓名を参考にしてみますと統計的にもよく立証されています。
これでは最悪の配列とでもいうべきでしょう。
以上の配列が不良の形であって、まず名前をつける時には、こんな配列にならないように十分に
気をつけなければなりません。
姓名は、二字姓二字名が基本的な形となっていますが世間にはこの他にいろいろな形があります。
たとえば一字姓二字名、一字姓三字名、二字姓一字名、ニ字姓三字名、一字姓一字名などもたくさん
あります。この場合の配列はどうなるのか、これについて次に説明しましょう。
林ニ雄に例をとりますと林は8画、ニは2画雄は12画ですから配列は●●●となります。
● ● ●
林 ニ 雄 = この場合は姓の陰は二個の陰とみますから、前例の(E)と同じです。
田村 茂に例をとりますと
○ ○ ○
田 村 茂 = 5画、7画、9画となりこの場合も名前の陽は二個の陽とみますから○○○
これも下記のように(E)と同じ形の配列となります。
● ● ● ●
〃 林 ニ 雄
○ ○ ○ ○
田 村
茂 〃
姓一字、名一字の姓名も此れと同じように二個として(E)の形の配列になります。
● ● ● ●
〃 森 光 〃
○ ○ ○ ○
〃 北 明 〃
姓は赤ん坊が生まれる以前からすでに決まっているのですから姓の配列を変えるわけにはいきません。
良い配列を作るためには姓に適するように名前の配列を考えることです。
(その他の不良)
○ ○ ○ ● ●・・・・・○○ ○●は平凡(C’)だが後に●が重複しているため。
〃 北 健 次 郎
● ● ● ○ ○・・・・・●● ●○は平凡(C’)だが後に○が重複しているため。
〃 西 浩 三 朗
※この配列は名前の後の二字が重複しているため、子供縁は年令と共にうすくなり
50歳以後は順調とは言えません。
配列良好の形
良好の配列は次の通りです。
姓 名
○ ○ ● ○
秋 山 忠 士
● ● ○ ●
夏 吉 宏 二
○ ● ○ ●
秋 吉 宏 二
● ○ ● ○
夏 川 忠 士
この例のように姓の下の字に対して陰陽の配列が重複しないもの、その名前が必ず陰と陽になっている
のが良好なのです。
つぎの形で、名の三字名・姓の一字名も良好の配列です。
姓 名
(F)
○ ○ ● ○ ●
● ● ○ ● ○
○ ● ○ ● ○
● ○ ● ○ ●
(G)
○ ○ ○ ● ○
● ● ● ○ ●
○ ● ● ○ ●
● ○ ○ ● ○
○ ● ○
● ○ ●
● ○ ● ○
次は(C’)普通平凡な配列です。
(姓の下の字と、名の上の字とや、三字名の名前のいちばん下の陰陽が重複している)
姓 名
○ ○ ○ ●
● ● ● ○
次は(G’)普通平凡な配列です。
○ ○ ● ○ ○
● ● ○ ● ●
○ ● ○ ● ●
● ○ ● ○ ○
○ ● ○ ○
● ○ ● ●
※良好な配列のものは、悪い配列のものとは反対に、運勢の強いことを示し親子縁、夫婦縁、相続人との縁
なども深いことを統計的に立証しています。
しかし、この配列の良否だけで運勢が決定するものではありません。まえにも述べましたように、この他に
画数の吉凶、五気の組み合わせの良否もあります。
ここではただ単に陰陽の配列によって示されただけのものですから誤解のないようにして下さい。
こんな簡単なことで人間の運勢が決定するのなら不幸になる人は、おそらく一人もいなくなるでしょう。
ただここで、はっきり言えることは、この配列の悪い名前の人は他の画数の吉凶、五気の組み合わせにも
必ずといってよいほど悪い点がある、ということです。配列だけが悪くて運勢が弱いのではなく、また配列
だけが良くて運勢が強いのでもありません。配列の悪い人は他にも悪く、配列の良い人は他も良い、という
ことが統計的にはっきり出ているのです。
ここでは、名前のつけ方として、まず第一に配列を整えなければならない、ということを説明しているのです
から、この点を十分に認識して誤解のないように、くりかえして注意しておきます。
良い名前の三原則.@・・・・・・陰陽の配列。(完)